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日付のないAQUAZONE日記(無告知不定期更新) [Real Life]

「では、お大事に。」と言われて、診察室を出た。Desktop-life ならぬReal_life。

無聊を慰めるためにiBook を持ち込んでの入院生活。短い期間ではあったけれど、3Dアクションやパズルなどのゲームやネット(H" も持っていってた)よりも、iTunes から流れる音楽(個室なのでイヤホンなしでもOK)やpinna とAQUAZONE が楽しみでした。いや、痛かったし 苦しかったんですよぉ(ノ_・。)!でも、回復には時間が、日にちが必要で。回診の医師に順調な回復、普通より早めかと言われても、結局は 予定通りの経過。昨日よりは今日、今日よりは明日、まさに薄紙を一枚ずつ剥ぐようにというのがぴったり。

退院後、自宅療養中にも 1日毎、時間毎に回復へと向かうのをひたすら待つ。 今にして思えば兆候は随分前からあった。転職だの転勤だのと忙しさに目をつぶっていたのかもしれない。普通の健康診断で 引っかかるような症状や検査値は出ていないのを拠りどころに、それを認めたくない気持ちがあったのも事実。自分の手で触れるそこにあったのに。

週末の休みだと言うのに朝早くに目が覚めた。痛い。慢性的に頭痛のために就寝前に痛み止めを飲んでいたにもかかわらず痛みで目が覚めた。 仕方なく起きて朝食を摂り、鎮痛剤を服用。痛みは鈍るが消えない。一日、うだうだと過ごす。

翌朝も痛みで目が覚めた。前日よりも 痛みが強い。とりあえず出勤して上長に受診したい旨申し出、緊急に他店舗よりヘルプ要員を手配してもらって某クリニックへ。昨年開業したのだが あまり混んでいない。初診なので問診など丁寧にされて、診察・エコーによる検査。

小型のエコーには写りきらず、もうひとつ別な機械で。 エコーの写真なんて素人が見てもぼやーっとしていてよく分からない。やはり、すでに手で触れるそれが原因の痛みであった。痛みの対処には頭痛に 処方されているものをそのまま使うこととなる。クリニックでは設備がないので公立病院でMRI を受けてくるように指示され検査日と次回受診を予約。 ここまでほとんど待ち時間もなく、午後からは鎮痛剤を飲んで職場に戻る。

MRI は昨年の頭部に続いて2度目。受付に寄らず直接検査室へ。 うへー(-_-;)脳外科のより音が大きい。体を固定されBGM の流れるヘッドフォンを着けられたが騒音にかき消されてBGM なんぞ途切れ途切れ。耳栓の ほうが親切だったかも。っていうか固定されたのがおなかを圧迫してかなり苦しい(x_x;)。結果は次回受診時にクリニックで聞くこととなっていた がその公立病院の受診カードも新規で作られており帰り際に渡された。

MRI の結果はDrには予想通り、私自身には、げ(@_@)!。 いや、患部じゃなくてMRI に輪切りにされたその皮下脂肪が(笑)。今後の治療については「手術で全部とる」「手術で患部だけ取る」「副作用に 耐えて薬を使い患部が小さくなるのを待つ」「薬で患部が小さくなるのを待って手術する」「痛いのを10年くらい我慢して自然に治るのを待つ」など の選択肢が(調べたら他にも治療法はあるようだったが自分は適用にならなさそうだった)提示された。自分が選んだのは「手術で全部とる」。

次に選ぶのは「どこで」。検査も外部に委託するクリニックには手術どころか入院施設もない。市内ではなく、入院中に頼れる人の多い 札幌へ。何かあったら札幌へというのは北海道を舞台としたドラマでもよくあるパターンだが、実際道内の遠隔地はもとより地方都市も医療環境は 足りないと言うか整っていないと言うか心もとないと言うか・・・。しかも、家族と離れている自分にとっては、仕事以外で友人もいないこの街では かなり心細い。やっぱり札幌まで行くしか。かつての同僚が勤務している病院も選択肢にはあったが今回の手術では症例数も少ないので断念。

クリニックのDoctor の薦めるなかで地理的に友人たちに来てもらい易い病院で、この分野では有名なDoctor に紹介状を書いてもらった。 聞けばそのDoctor が外来担当するのは翌日の午後。無謀にも予約もせずに行くことに(^-^)(←午後は予約診療のみなのを知りつつ紹介状あり なので確信犯)。MRI の画像を収めたCD-R と紹介状を手にのこのこ札幌へ。

札幌に住んでいたときもこの病院にはかかったことがないので まったくの新患。しかもその科の新患受付は午前のみとのことで、ちょっと困ったが、しばらく外来と受付でやり取りがあって隙間に飛び込みで 入れてもらえた。問診、診察、エコーを受け、クリニックのDoctor よりの手紙どおりに「手術で全部取る」で「ほんとにいいの?」と念を押される。

「いつ」手術するか?って、なるべく早くしてください(T_T)。で、その場でカレンダーをめくり翌々月の下旬に決定。勤務先には その日程でヘルプ要員を手配してもらうことになるので、予後についても記された診断書を作成してもらった。入院の前にさらに検査も必要なので 今度はちゃんとその予約。

最初にクリニック受診してから、頭痛がないときも痛み止めを常用(それまでは頭痛の強いときだけの頓用) していてそろそろ胃も限界。しくしくと痛みもあるし、出血もあるのか(ほかに心当たりがないし)便が真っ黒。患部の所為で腸の動きも阻害され 膨満感が強くて、かかりつけの消化器科で追加薬が処方。なんかすごい多剤併用(笑)。

消化器科のDoctor にも当然、手術を受けることを話した。なんでも、研修医時代私の受ける手術も助手として経験があって、通常は執刀医が患部を 左手で支えつつ切り離していくところをあまりに大きすぎて「ちょっとこれ、持ってて」とバスケットボールほどもあるそれを持たされたとか。 「手術はするって決めるまでが大変で、手術が決まったらそれに向かってベストを尽くすものだからね」と言ってもらったことで、妙にすんなり 決まった入院と手術を気分的に後押ししてもらったような気がした。

入院前の検査は受診科で血液検査や呼吸機能、レントゲンで胸部と 腹部など。ほかに泌尿器科まで受診。腎機能と手術に影響する可能性のある輸尿管と膀胱の位置や形状の確認が必要なんだって。血液検査を 受けるため朝食抜きだったため、脱水症状気味で泌尿器科で造影剤ありのレントゲン(ほんとは脱水症状のあるときは造影剤は使っちゃいけないん だが)。また受診科に戻って結果や入院の説明を聞かなきゃならないのに泌尿器科待たせすぎ。ここでも頭痛に悩まされる。結局、午前だけの筈が 終わって見れば午後3時近く。しかも両科あわせた自己負担高い(T_T)。

入院が決まってもそれまでの間は当然普通に勤務が待っている。 薬で痛みをごまかしつつ、適当にサボりつつ入院前日までちゃんと働いて・・・。だけど、やっぱり痛いし苦しい。相変わらず頭痛だってある。 患部が神経を圧迫して痛みが出ているため姿勢が崩れるのを首でカバーしようとして、結局頚椎の並びが変わって神経圧迫して頭痛として出ていた のかもね。クリニックのDoctor は、これだけ大きくなっていたら腰とかも相当痛いはず、って言ってたし。ただ、痛みがあまりにも多くの箇所に あるときは、一番痛いところ以外は痛みを感じにくいらしいので、私の場合は「主訴:頭痛」で眼科、脳外科、歯科、内科、整形外科を転々と していたのかも。

入院の準備は当日朝。自家用車を使えないので荷物はなるべく小さくしてJRで移動。午後ようやく入院。でも、入院時の 説明されて(渡されたクリニカルパスはWebでも公開されているが実際は点滴や行動範囲などが変更されているのを手で書き込んだ)病棟の設備の 使い方を習って、手術の説明をさらに主治医から受けてその日は終わり。個室の希望をしていたのにその日は4人部屋で、しかも 手術後2日目の人が2人。消灯後もなにかしらナースが頻繁に呼ばれて様子を見に来るし、うめき声もあがるし寝てられません。いや、翌朝は同室の 人たちには「昨日までフルタイムで仕事してたし、疲れてたせいかよく寝てたので」などと気を使い(T_T)。

個室に移ってからも、 手術前の検査は済んでいるので、ひたすら入院と手術関連の説明を聞き、同意書などに判を押しつつ、手術に向けてそのときを待っている状態。 売店に行って手術後使うT字帯やら腹帯、大きくて持ってこれなかった洗面器などを買った。この日はその科の手術がなかったらしく病棟全体が 落ち着いた感じ。それでも、隣の病室からは廊下伝いに大声の親子の口喧嘩が聞こえたり、痛い痛いとうめき声が(苦笑)。翌日の手術に向けて 夕方よりやっと処置が始まる。枕が合わなかったのか頭痛炸裂。鎮痛剤の持込していなかったので臨時処方を受ける。

手術前夜と当日朝には 浣腸。麻酔医からは前夜の睡眠薬は処方されなかったが熟睡。当日朝から尿量計測。前夜から禁飲食なのに点滴が始まっているのでおしっこだけは 出る。深部血栓防止のため、医療用のストッキングを穿く。当日は5件の手術が予定されており、私が4番目。緊急手術がなければ午後4時ごろ 始まると言われていた。3時過ぎにトイレに行って戻ったらナースが私を探していた。前の手術が少しずつ予定より早く進んだらしい。

手術室への移動はベッドに載せて運ばれるのだが、点滴がじゃまなこと以外は自分で歩いていけそうでなんだか恥ずかしい感じ。手術室で ベルトコンベアのようなもので手術台に移され、前もって説明されたとおりまず局所麻酔される。右手を台に固定されつつ.。o○(まな板の上の鯉 というよりは磔だな)などと思ううちに点滴の経路を確保された左腕も固定。「はい、左手から全身麻酔が入りますよー。」と言われたのを最後に そこからは覚えていない。

「・・・さん、ぷりん(仮名)さん、分かりますか?」という声とともに悪寒と激痛。震えがとまらない。 「寒い、痛い」と訴えると体温計が脇に差し込まれる。いや、そこ脇じゃない。二の腕のあたりで止まったし(笑)。それでも体温計は38度位あり 坐薬(解熱鎮痛剤)が投与された。それと同時に電気毛布とさらに上掛けを追加してくれた。また、意識が遠のいた。

目が覚めたら、今度は熱い。上掛けを押しのけることもナースコールに手を伸ばすのもままならない。痛い。酸素マスクが外れかけていて 煩わしい。寝返りもできない。ちょうど巡回してくれたナースに酸素マスクと電気毛布を外してもらい、ナースコールを手元近くに 寄せてもらい、ストローで水を「まだ、少しだけね」と一口飲ませてもらった。また眠りに落ちる。懐中電灯の光で目を覚ますと担当ナースが 巡回。時間を訊いたらまだ深夜1時だった。

こんなに長い夜があるのか。なぜか手術には全然関係ないはずのかかとが痛い。体交用の枕を 足の下に置いてもらう。そしてまたうつらうつら。次に少し引っ張られる感じで目を開けると懐中電灯を持ったナースが腰のあたりを直してくれた。 少し動いたときにカテーテルからのチューブが折れて尿が止まっていたらしい。もしかしてずっとついているのではないかと錯覚するほど、 彼女たちはナースコールを押す前に手助けしてくれた。

本当に時間が経っているとは思えないほどだった長い夜があけてカーテンの外から しとしとと雨の気配。起床時間のアナウンスが流れても身動きできない。検温(微熱)と血圧測定(高血圧で薬を飲んでいたのが嘘のような 低さ)、そして洗面(といってもタオルで拭くだけだが)。採血は左腕に留置針があるので右腕から。しかし、血圧も下がっていて難しいらしく、 手の甲に2度目を刺して失敗後、時間をおいて別のナースが再挑戦でやっと。

主治医が回診の先生とは別に様子を見に来てくれた。おはよーございます、昨日はお疲れ様と挨拶すると、「ぼこぼこだったよ」と そっけなく。えぇ、MRI で私も見せていただきました。自分で外側から触っても確かに平らかじゃなかったです。でもその言われよう(T_T)。 もしかして、口の悪い先生なのかまだ採血中のナースに向かって「なんでここにいるの?」とか言ってるし。 でもとても優しい声で「痛くてたまらなかったら注射も用意してあるからね。我慢しなくていいんだよ」と言ってくれたのだが。

そのあと朝食が運ばれてきた。(起床時間は6時、食事は8時)電動のベッドで体を起こしてナースに手の届くところまでトレーを寄せてもらう。 朝食は自力で。体を起こしているのが辛い。五分粥だったが1/3も食べられただろうか。

体をタオルで拭いてもらう。足にはまだ窮屈なストッキングが穿かされている。はやく取りたいが、寝たまま 身動きもままならないので、いわゆるエコノミー症候群みたいなことにならないために歩けるようになるまでは穿いていなければならないと 言われる。ストッキングとは名ばかりで、サポーターみたいなもがつま先から足の付け根までしっかり覆っていて、しかも昨夜熱があったので 汗もかいているのでとても気持ち悪い。回診後、手術のときの局所麻酔のチューブが外された。しばらくすると痛みが・・・(x_x;)。手術の傷の 周りだけでなく肋骨まで痛い。昼食はさらにつらく感じて小さなスプーンでほんの3口ほどでギブアップ。昨日も何も食べていないのにおなかが 空いていない。手術のダメージから立ち直るためにとても沢山エネルギーを必要としているのに、外部からはまだ受け入れられない感じだった。

午後には点滴やカテーテルを着けたままでベッドから起こしてもらい自分の足で室内を歩く。これが2回できないとカテーテルと窮屈な ストッキングを外すことができない。看護婦さんの見ている前で2度立ち上がり室内を歩く。カテーテルが外れトイレもOKに。個室で良かった。 廊下に出ずにトイレにいける。でも、冷蔵庫に飲み物を用意していなかったのに売店まで行けるのは4日目からなので、飲用水と氷を取りに 結局は3回も廊下に出た。いや、3度目に見つかって氷を持ってきてもらった。術後1日目に許されている行動範囲は室内のみだった。

翌日、術後2日目。今日も回診とは別に主治医が様子を見に来た。脇腹とか踵が痛むことを訴えたら、「あー、手術のとき暴れたからだよ」 「暴れた!?」「麻酔が効いてなかったのか、最初メスを入れたらこんなふうに(身振り手振りつきで)暴れたんだよ」ヾ(・・;)ォィォィ意識は なかったけど麻酔効いてないのにメス!?(T_T)。

朝食は全粥。量的に昨日よりは食べられた。回診後は昼まで寝てしまう。昼食もなんとか 半分。午後ナースに髪を洗ってもらった。手術の前の日に洗って以来だからほんとにすっきり♪。洗ってもらいながらナースの仕事っていろんな ケアの範囲があるんだなと改めて感心。おならは出たが便通はまだ。おならだけでも腸が動くのでおなかが痛い(T_T)。行動範囲は前日と同じ。 シャンプーしてもらいに洗面所へ行った以外は氷と水をとりに数回給湯室まで歩いただけ。病棟内自由に歩いてもいいことになってはいたけど、 歩くどころかベッドの上に体を起こして座っているだけでもツライ。

点滴の開始前には必ずナースと一緒に点滴の薬剤の名称と指示の 伝票の記載、そして自分の名前をフルで言って確認する。ふと見るとこれまでの痛み止めなどの指示も一緒に書かれていた。あの手術直後のときは 痛み止めでこんな注射薬が用意されていたのか。いっぺん使ってみたかったかも(実際は坐薬だけしか使わなかった)。抗生物質の点滴はこれで終了。 術前からの留置針が抜かれた。20Gというけっこう太いものだった。

術後3日目。朝の主治医との会話「せんせー、まだ便通がないんですけど、 傷縫い合わせるとき一緒に腸も縫いとめてませんか?」「そんなことはないよ。もしそうなら食べても吐くから」でも、このあと傷の下で ボタンのはじけるような感触があったそのあとしばらくして、術後最初の便通が(-_-;)。

今日から食事は普通食。抗生物質は内服に。 回診時主治医ではなく別の医師が傷の消毒。化膿もなく傷はきれいですとのことだが、自分では怖くて見られない。判創膏のあとが少し痒い。 今日からシャワー可なのでそのときだけ防水テープを貼り、あとはガーゼを当てておくことになった。ナースが顔を見せるたび排便の有無を尋ねる。 結局排便があったのは午後。でも痛くてなかなかおなかに力がかけられない(T_T)。シャワー後ドライヤーを使っていたら不意にくしゃみ。 傷口に激痛。そのあと防水テープを剥がしてガーゼに交換したが傷が開いた様子はなかった。でも本当に痛かった。夕方、売店へ行ってみる。 500mlのペットボトル1本だけでも重い。疲れた。実は売店まで行ってもいいのは4日目から。退屈しのぎにpinna のケージを作ってみる。 AZも開いてみる。

術後4日目。今朝も主治医がきた。昨日排便があった旨伝えるが、なにせこちらは朝食の最中。回診は毎日違うDoctor 。 この病院この科に何人医者がいるんだ?主治医は土日も様子を見に来ている。当直明けとかなんだろうけど目の下クマクマ。お疲れ様です。

前日は結構動き回ったが反動かお昼寝が長め。続いていた微熱もほぼ平熱に。夕方廊下を歩いていたら研修医にふらふらしているが大丈夫かと 声をかけられる。確かに、廊下の窓ガラスに映った自分はゆらゆら。それでも徐々に、確実に痛みの程度は軽くなっていく。きっと足取りも少しずつ しっかりしてくるはず。歩き始めのおなかの痛みもしばらく歩いているとおさまってくる。

毎日の回診のDoctorたちの愉快な言葉に笑いを こらえ傷口が痛いのをこらえ・・・。Doctor たちは回診以外でもちょっと覗いてみましたみたいな感じで病室にやって来る。冗談好きのDoctorの 場合笑わないように気をつけるのだが、そんなときに限って妙に笑いのツボに嵌まってしまう。ナースも笑いを誘うことがあるが、彼女たちは いつも忙しそうであまりおしゃべりはできない。

病院の食事は意外と量が多い。ご飯と主菜、副菜、味噌汁。それに朝は牛乳、昼は果物が 出される。毎食ではないが選択メニューもあって和洋のどちらかのメニューが選べたりすることもあった。どちらも私の今までの食事に比べて野菜類が 多く、しっかり噛まないといけないので食べるだけで疲れるほどだった。

術後6日目。私以外にも術後の運動として歩き回っている人は何人かいる。入院した日に大部屋で一緒だった人に誘われ 体重を量ってみた。廊下に体重計が置いてあって自分で使ってもいいことになっている。別なひとは取った分体重が減ったと言っていたが、 私は2Kg以上減っていた。術前のMRIから想像してせいぜい500~600gくらい、多く見積もっても1kgもなかった筈なんだけどなぁ。

術後7日目。予定どおり朝から採血。今朝は主治医が顔を見せない。術前と同じ造影剤を使った泌尿器のレントゲン検査。レントゲン室に行く ときについうっかり、周りをすたすた歩く人に釣られてスピードをあげて歩いてしまった。傷口に響いて痛い。レントゲンの台は高い位置にあり、 しかもものすごく狭い。台に載るときも検査中も降りるときもしんどい。1時間もかからずに終わったが、どうやら回診は検査に行っている間に 終わっていた。今日の担当は主治医だったようだ。

病棟に戻って、まもなく処置室に呼ばれた。傷口を縫いとめているのは糸ではなく樹脂製の 医療用ステイプラー。これを書類をとめたホッチキスよろしく小さなリムーバーでバシバシ抜いていくのだが、痛いんだこれも。主治医は無表情に 抜針していくが、痛いので私は半泣き。これを見てなぜか若いナースが笑い転げる。ここの病院で失礼な奴だとか思ったのはこのナースだけだった。 そのあと、本来なら翌日の筈の退院前診察。これもあっという間に終わった。午後担当のナースに気になっていた便通について聞いてみる。お通じは あるが手術後便の色が黒。それがずっと続いていた。便の簡易検査。潜血反応があるので、明日もう一度検査することに。抗生物質の内服終了。

手術後8日目。この日は病院内の再構築とかで、病棟の入れ替え。もちろん患者もスタッフもお引越し。今日明日が退院予定だった人は 少し早めて前日までに退院していった。一つ下のフロアが各科女性病棟、このフロアは産科病棟に。ただし、私はほとんどの処置や検査が終わっている のと、個室に空きがないことから移動せずにそのまま居残り。空いた6人用の部屋は改装して個室にするそうで、早速工事が始まり関係者の足音が廊下に 響く。朝から(正確には前日から)文字通り上を下への状態が続く。前日検査や処置などで病室を空けていたら病衣交換も忘れられてた。

ナースが、騒がしいので病室のドアは閉めていてもいいと言ってくれた。iTunesでパーティシャッフル。あまり聴いていない曲が新鮮に聞こえる。 逆に日本語歌詞の曲は耳障りですべてチェックを外した。環境が変わると聴きたいものが変わるのか。

検温は午後になってから来た。 札幌の店舗で一緒に勤務していた人が見舞いに来てくれた。仕事がらみのことも久しぶりに話した。夕食の後(廊下の窓から札幌に住んでいた 頃よく通った道が見えるのだが)ぼんやり外を見ていたら札幌に戻りたくなって涙がでてきた。千歳に行ったのは有り体に言って左遷だからねぇ。 ついに消灯も確認にこなかったらしく、電灯がついたそのまま眠りこけていて夜半に自分で消した(笑)。

術後9日目。黒色便はなぜか 突然しかも自然に解消。一応検査に回したが、問題ないとのことだった。今日はどうやら回診をトバされたらしい。昼近くなって産科のDoctorが少し 慌てて来たが。もう、傷の消毒もいらないし、放って置かれてもぜんぜん無問題(笑)。まだ手術前と同じように元気なわけではない。まだ傷は痛いし、 食べたり歩いたりでおなかは痛くなるし。だけど後は時間が癒してくれるのを待つのがメイン。薬や手当ては必要なときすぐ使える状態なので安心して いられるが、実際は使わずにすんでいる。午後、突然腹痛と下痢。手術直後のような激痛に慌てたが、その後下痢は続かず痛みもおさまった。 ナースにも伝えたが再度の下痢もなかったのでそれで終わり。

手術後10日目。朝、主治医が様子を見に来た。あれ?3日ぶりだ。前日の腹痛の ことは話したが間食したか訊かれて、小さなドリンクヨーグルト1本じゃそんなに即効性ないですよねと笑って答えて、その後の腹痛の有無を確認された が首を傾げられる。工事の人がいるので廊下でウォーキングし辛い。階段の上り下りも少しずつ増やしてみる。歩く時間は少しずつ長くなっているが 歩幅やスピードはナースが普通に歩く半分くらい。

手術後11日目。担当ナースから退院後の生活の説明を受ける。そこで初めて手術で摘出した ものが890gもあったと知る。後は重いものを持つときの注意とか、便秘しないように食事に気を配るとか。浴槽に浸かる入浴はしばらくだめと言われて ショック大。車の運転も急な出血などがあった場合対処できないのでほんとは勧められないとか。その上、異状があったときのために 緊急の連絡方法、夜間救急のかかり方などを教えられ、すっかり気弱に。

主治医から手術の詳しい説明と退院後の禁止事項。そして 摘出したものの写真(T_T)。手術直後の「ぼこぼこだったよ」の言葉どおりグロテスク。退院後の検診までやっぱり湯船につかる入浴禁止。 シャワーはOKだけどツライ。

手術後12日目退院。朝一番に、主治医が退院おめでとうと言ってやってきた。部屋から出て 行く主治医の背中を見たら心細くなってきた。朝食を済ませ退院手続きができるのを待つ。日勤のナースは外は雨で寒いくらいだと教えてくれた。 入院の日も肌寒かったのでそのとき着てきたアンサンブルを着て帰ることにして荷物を詰めなおす。荷物の大半は宅配便で発送して、iBook と細かなものだけ手持ちにすることにした。ナースステーションから準備ができたと呼ばれたので1階の入院窓口で退院手続きと会計を済ませ、 まだ入院が続く大部屋で一緒だった人や入院中の大半をお世話になった下の階のナースにも挨拶。入院病棟のナースステーションに 退院許可書を提出して手続きを完了。病衣から着替えて帰り支度を整え、売店から宅配便の発送。

JRとタクシーを利用して帰宅。荷物を置いて、食料品を買いに出かけることに。なにせ、冷蔵庫には僅かな冷凍食品しか残っていない。自家用車に 乗ってシートベルトを掛ける。傷口にかかるのが怖いので緩めに。アクセルやブレーキのペダルを踏む足に力が入らない。踏んでいるつもりでも ペダルに押し戻されてスピードは上がらないし、信号待ちでしっかり止めておくには両足で押さえる必要があった。こんなに体力が落ちているなんて (@_@;)。病院の食事を参考に野菜と果物、魚に牛乳などを買い込んでみる。遅くなったが昼食は自分で作って食べた。思い起こしてみると、数年来 まともに料理もしていなかった。せめて自宅療養中は一汁三菜とまではいかなくとも、少しでも手を掛けた食事にしてみようと決めた。しかし、 夕食の支度をしながら、時間がきたらきちんとバランスの取れた食事がでてくる病院の生活がもう懐かしくなる。

翌日は食事こそきちんと三度作って食べたが、運動のための散歩には出られなかった。疲れのせいか、雨降りのせいもあったのか寒気がする。 レンジでゆたぽん(ゼリー状のゆたんぽ)を暖め、終日ベッドで横になる。病院の生活時間と同じく朝6時に目がさめ、夜は10時前に眠くなる。 もし、何か異状があったらどうしよう。主治医もナースも傍にいない、入院していた病院までは遠い。不安と言うか心細いと言うか・・・。 距離的に近いクリニックもあるし、Doctor の人当たりもいいし、説明も丁寧でわかりやすいし、しかもクリニックは開業して間もないので病院より きれいで居心地がいいのだが、どうしてか病院の主治医のほうに信頼を置いてしまうのが不思議に思う。

天気が良くなったので近所の公園まで散歩。前日までの雨も上がっていたが、芝生を歩いていたら虫に刺されて早々に切り上げる。 散歩はなるべくショッピングセンターか、アウトレットモールまで車で行ってウィンドーショッピングしながらにしておこうと考え直す。 退院しても絶対禁止といわれてしまうとやってみたくなるが我慢。お風呂にゆっくりつかりたい。

家に戻ってから最初の週はふつうに食べているつもりなのに体重が減り続ける。手術前より4Kgくらい減っていた。入院中は食べると腸が動いて痛いので 食事が苦痛だった。退院後は痛みもほとんどなくなっているので、もう少し食べたほうがいいのかな、でも面倒だからと出来合いのお惣菜を買って 食べてみた。味付けが濃いのか少しむくみがでて1日で1Kg体重が変動する。この後もファーストフードや買い置きのインスタント食品で手を抜くと てきめんに体重が跳ね上がる。入院前の食事が如何に無神経であったのか反省。「栄養と料理」のバックナンバーを読み返してバランスを取れるように おさらい。こんなに食事に気をつけるのは初めてかもしれない。

入院中は持って行った文庫本を少し読んだだけだったが、「栄養と料理」を 見直したついでに本棚の未読本にも手を伸ばす。手術後は集中力がなくてなかなか本が読めなくなったとおなじ手術を受けていた知人が言っていたが、 私は入院前よりよほど集中できるようになっている。気がつけば頭痛や肩こりが治まっていたからだ。これはまだ職場復帰していないので溜まっていた 疲れが入院と自宅療養でリラックスできているせいかもしれない。

散歩のとき普通の歩幅で歩くように心がけてみた。足の裏が痛くなってきた。 バス路線沿いに歩いて疲れたらバスで帰ろうと思っていたが、まだ走ったりできないのでバス停にたどり着く前にバスに追い越されてしまった。 足の裏に豆ができたようだった。時間を掛けてゆっくり歩いて次のバスまで待って帰った。

買い物も散歩コースまでの移動も車で10分程度 だったが、札幌まで足を伸ばしてみる。中心部までは無理なので郊外の国道沿いの本やCDを扱っている大型店舗まで。片道30分位だろうか。さすがに 店内の広いところを歩き回って、千歳から往復車の運転をすると疲れる。

外出で疲れの残った日はホームベーカリーでパンなど焼いてみる。 市内には評判のパン屋さんもあるがセルフサービスのトレーの中を子供が触っていても誰も止めないようなところなので、なかなか焼きたたのパンを 食べられないでいた。取扱説明書にある基本的なレシピでも出来たてはおいしい(^-^)。

退院して10日目、入院中見舞いに来てくれた知人の お礼に行く。先日の郊外の店より札幌中心部寄りのところだったが、しばらくおしゃべりに付き合ってもらって、楽しく過ごせた。

退院後2週間、 くしゃみしてもまったく傷口に響かなくなっている。手術から日にちが経つにつれ大きな変化はなくなっているが、日ごとに回復しているのだと 改めて気づいた。しかし、体力とか筋力とかはまだ本調子ではなく軽くストレッチやアイソメトリクスなどを少しずつ始めてみる。両足を上げようと しても腹筋がぷるぷるしてるだけでまだ上がらない。腕を伸ばせば関節や筋肉がみしみし悲鳴をあげる情けない状態。手術の前に点滴のために入れた 留置針の痕もまだ残っている。

手術後1ヶ月。検診のために入院していた病院へ。予約時間より少し早めに着いて駐車場から院内に向かうと、 主治医が建物の外でタバコをすっていた。院内終日完全禁煙で、敷地内も禁煙時間帯があるので、診療前のお楽しみのようだ。舗道から距離は離れていた が、あちらも気がついてくれたようなので会釈してみた。再来受付して予約どおりの時間で診察。診察室に呼ばれて入るなり、駐車場から歩いて来た?と 笑顔で迎えられる。経過は良好でもう禁止事項はないが、来年の今ごろには必ずクリニックで健診を受けるように指示があった。 退院前にクリニックには今回の手術経過などは送られている由。

手術を決めるとき「ほんとにいいの?」と訊かれたことについて 気になっていたので尋ねた。紹介医から「全部取る」と治療方針が示されても本人が患部だけ取って残したい希望をもっている場合があるから 確認したのだそうだ。ちなみに患部だけ取るほうが全部取るより難しく出血も相当あるので自己貯血や輸血が必要となりリスクも高くなる。 私の場合は全部取る手術によって痛みに悩まされることもなく手術前よりも快適に過ごせるだろうと言われた。「それでは、お大事に」 「どうもありがとうございました」これでこの病院には当分お世話になることもないだろう。

入院前の検査と入院中の術前検査の料金が 重複していた分があると退院前に言われたので、返金の手続きと、今日の検診の会計をそれぞれ済ませたが、まだ病院に着いてから1時間も経って いなかった。病院は待つところというイメージが強くあったが、あまりにあっさり終わって拍子抜けしながら帰路に着いた。 ほんとうに、一度中断させてしまうと再開するのがとっても大変。再開と言うよりは現状にあっていない部分の修正しただけだけど。

興味をそそるような新しい話題を提供し続けるのはとても大変だろうけど、話題に沿った内容で繋いでいかなければならない ファンサイトだって大変なんだよー(ねぇ、そう思うでしょ)。blog形式でAQUAZONE関係のところがいくつかあったので Linkさせてもらおうと再訪したら、すでに閉鎖や更新停止のところが。フロンティアグルーヴさんは新種の魚のことばかりで、何かを置き忘れている ような気がする。

pinna は遥か遠い過去のもの、AQUAZONEはどこへ向かっているのかさえ私たちユーザーには見えてこない。あー、 なんだか踊らされているような気もする。少なくともユーザーの方に近付いてきているようには思えない。遠いところに行ってしまわないでほしい。 一体どうなっちゃっているの?今年の冬は雪が多かった上に、春が来てもなかなか暖かくならない。GW もとっくに 終わったと言うのにインフルエンザ(!)の患者がいるし、半そでの服の出番がまだこない。(私は寒がりですがそれでも道産子なので 15度超えれば半袖着用可です。)

折角、 アウトレットモールが地元千歳にできたのに、 これから着たいものよりも、ついカーディガンやジャケットなどに目が向く。北海道の春から初夏はとっても短いのにぃ(x_x;)。 というわけで?L'epicierで お茶を買ってきましたが、やはりまだ冷茶という気分ではありません。 あー、水中庭園のMac版発売かぁ・・・。だめだ、興味湧かない。 えーと、AQUAZONEシリーズの現在の販売形態をすべて把握してはいないのですが。系統的には1.x系、2、VE系ですよね。 そして、いつのまにかパッケージもダウンロード版もWindows版のみが販売されており、気がつけばMac版(ハイブリッド版)は 僅かに売れ残ったパッケージのみ。

AQUAZONE2は3D・淡水/海水魚・飼育シミュレーション、そして重い。VEは3D・淡水/海水魚 ・シミュレーションなし、単調。1.x系は2D・淡水魚・飼育シミュレーション。AZ2発売時点では1.x系の2へのコンバートなし。1.x系 のXP対応アップデートなし。しかし後日、コンバータのリリースとXP対応のための1.8へのversion-UPはなされた。また煩雑な 飼育の手間なく3Dで鑑賞のみの水中庭園シリーズも発表され徐々に種類を増やしてきた。

ここまでがAZ2発表以降のおさらい。

AQUAZONE AXのリリースニュースがされて、優待販売の情報がメルマガに載ってフォーラムも活気付いた。その影で1.x から2への無償で提供されてきたコンバータのサービスが唐突に終了されている。アナウンスはコンバータがDLできた公式ウェブに あるが・・・今回も予告はなかったようだ。

なにをかいわんや。 一度立ち止まると、再び歩き始めるのには多大な努力が必要になる。

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